第35回 山梨大会報告(2026年6月)
すげの会第35回全国大会は、2026年6月13日(土)・14日(日)に東京大学山中寮内藤セミナーハウス(山梨県南都留郡山中湖村)、昭和医科大学富士吉田自然教育園(同県富士吉田市)、河口湖(同県南都留郡富士河口湖町)で開催されました。山梨県での開催は初めてでした。

日程
2026年6月13日(土)・14日(日)
2026年6月13日(土)研究発表会・総会・標本同定会
会場:東京大学山中寮内藤セミナーハウスbyアブルボア
13:15-13:25 受付
13:45-13:50 開会の挨拶(矢野興一)
13:50-13:55 大会実行委員長の挨拶(柿嶋聡)
実行委員の紹介(大西亘・矢野興一・池田博)
14:00-15:00 研究発表会
- 1) 尾瀬から記録されたカヤツリグサ科スゲ属の雑種(大森威宏)
- 2) スゲ属ヒメカンスゲ類の分布要因と分布変遷過程の推定(和田恵実・小林智・矢野興一)
- 3) 絶滅危惧スゲ属植物19種の標本種子における未成熟率の差異とその要因(尾形灯・矢野興一・大西亘・志賀隆)
- 4) 宮崎県で見つかったカイナンカンガレイの特徴と識別(山本直・黒木秀一・野田博士・髙橋晃太郎・布施静香)
15:00-15:20 休憩・記念撮影
15:30-16:30 総会
1) 会長挨拶(会長 矢野興一)
2) 議長選出(議長 堀内洋)
3) 2025年度会員異動報告(庶務幹事 髙橋晃太郎)
4) 2025年度事業報告(髙橋晃太郎)
5) 2025年度会計報告(髙橋晃太郎)
6) 2025年度会計監査報告(会計監査 志賀隆)
7) 会費未納者(髙橋晃太郎)
8) 2026年度予算案(髙橋晃太郎)
9) 2026年度事業計画案(髙橋晃太郎)
10) 役員の改定・再任(矢野興一)
11) 会則の改正(髙橋晃太郎)
12)投稿規定の改訂(編集委員長 池田博)
13) 標本同定依頼の決まり(髙橋晃太郎)
*報告・議案などの総会承認事項はすべて承認されました。
16:30-17:30 案内(宿泊の注意事項、明日の説明等), 標本同定会1
18:00-19:00 夕食
19:00-22:00 標本同定会2・懇親会
2026年6月14日(日)野外観察会
8:30 集合
9:00-14:00 野外観察(昭和医科大学富士吉田自然教育園、河口湖長浜)
今回観察されたカヤツリグサ科
・昭和医科大学富士吉田自然教育園
スゲ属:コイトスゲ、アオスゲ、ヒカゲスゲ、ヒカゲハリスゲ、ヤブスゲ、ヒゴクサ、
ノゲヌカスゲ(標本なし)、メアオスゲ(標本なし)
カヤツリグサ属:メリケンガヤツリ(標本なし)
・河口湖長浜(すべて標本なし)
スゲ属:ジョウロウスゲ、マスクサ、アゼスゲ、アゼナルコ、カヤツリスゲ、ミコシガヤ、ゴウソ
ハリイ属:スジヌマハリイ、マツバイ、マルホハリイ
フトイ属:フトイ、サンカクイ、コサンカクイ(フトイ x サンカクイ)
ウキヤガラ属:ウキヤガラ
カヤツリグサ属:メリケンガヤツリ、アゼガヤツリ
テンツキ属:コアゼテンツキ or メアゼテンツキ
ホソガタホタルイ属:ヒメホタルイ、ホタルイ、コホタルイ、コホタルイ推定雑種
- 今回、全国から約40名の会員が参加され、大いに盛りあがりました。1日目は、4題の研究発表がされました。特に、このうち3題は学生さんが行なった研究内容でして、それぞれ質疑応答時間を超えてまで活発な議論が行われました。総会では例年通りの内容のほかに、役員や会則の改正などが提案・承認され、すげの会がますます飛躍することが期待されました。同定会・懇親会では、多くの標本が持ち込まれ、同定ポイントを学びながら、同定が行われたり、会員同士の交流や意見交換がなされました。
- 2日目は、地元の植物研究会の方4名が参加され、昭和医科大学富士吉田自然教育園と河口湖長浜に行き、観察会を行いました。昭和医科大学富士吉田自然教育園ではスゲ属以外にもイネ科や木本類も観察できました。河口湖では他の地域ではあまり観察できないカヤツリスゲやジョウロウスゲなど多くのカヤツリグサ科の生育が確認でき、その場で観察ポイント等を学びました。
- 今回、すげの会第35回全国大会を無事に開催・終了できましたのは、参加者の皆様のご協力があったからです。特に、昭和医科大学富士吉田自然教育園のスタッフ・アルバイトの皆様には大変お世話になりました。また、下見をしていただいた勝山さんをはじめ、会場設営や受付等を手伝っていただいた会員の皆様にも感謝しております。この場を借りてお礼申しあげます。
大会運営
大会実行委員長:柿嶋 聡(昭和医科大学)
実行委員:大西 亘(神奈川県立生命の星・地球博物館)・矢野 興一(岡山理科大学)・池田 博(東京大学)